3歳児へのしつけ|何を教える?何が大変?

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子どもが保育園、幼稚園、そして小学校での生活を上手くやっていくためには、しつけが欠かせません。

3歳になるといろいろなことができるようになり、大人が話すことも理解できるようになってきます。

この時期から基本的なしつけを始めていきましょう。

子どもに教えたい3つのしつけ

しつけと言うと、抽象的な表現のようにも感じますが、具体的には以下の3つの内容を教えていきます。

●1.生活習慣
着替え、歯みがき、朝昼晩の食事などの正しい生活習慣や、おもちゃで遊んだら片付けるといった生活の中での決まり事

●2.道徳
お友達を傷つけるようなことはしない、嘘をつかないなど、人とのかかわりの中で守らないといけない約束事

●3.マナー
スーパーや電車の中など公共の場所で騒がない、順番は守るなど、周りの人を不快にさせないためのマナー

知らないままでいると、子どもたちが社会生活を送るうえで困ることばかりですね。

丁寧に向き合うことが大切

3歳頃になると、大人の言うことをわかるようになる反面、自我がしっかりし、自己主張も強くなります。

こうした変化は心が成長している証と言えますが、わざと違うことをしたり、注意すると怒ったりすることが増えたりして、イヤイヤ期とは違うかたちの反抗期が見られるようになります。そのため、対応が難しく感じることが多くなるかもしれません。

3歳児へのしつけは一筋縄ではいかないことも多く、根気が必要になりますが、焦らず少しずつ進めていきましょう。

3歳児のしつけ 6つのポイント

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反抗期真っただ中の3歳児に、どうやって伝えれば、きちんと言うことを理解してもらえるのでしょうか?

ここからはしつけのポイントをご紹介します。

1.ルールを決めて叱る

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・「絶対にダメ!」なルールを決める
・ルールを破った時にだけ強く叱る

ここでいうルールは
・命に係わる危険なことをする
・人を傷つけ悲しませるようなことをする
など、絶対にしたらいけないことだけです。

しつけは大切ですが、何でもかんでも叱っていては子どもが萎縮してしまうこともありえます。

予め子どもとルールを共有し、破った時は叱る、他のことは注意するにとどめる、という姿勢を親が守るよう心がけてみてください。

2.落ち着いた声で目線を合わせて話す

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・落ち着いたトーンで語り掛ける
・子どもと同じ目の高さで話す

子どもが何回言っても聞いてくれない時など、ついついイライラして声が大きくなってしまうこともありますよね。

しかし、感情的になって大きな声で注意をすると、子どもは反省するより怖いという感情の方が優先されます。これでは、注意されている内容は頭に入っていきません。

落ち着いたトーンで、子どもと同じ目線で話しかけることで、しっかりと気持ちが伝わります。

3.肯定的な言葉で伝える

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・否定的な表現は使わない
・正しい行動を具体的に説明する

子どもに注意する時、「ダメ」や「やめて」という否定的な表現を使いがちです。

しかし、自分に置き換えてみると「ダメ」と何度も言われるのは気分が悪いですよね。

そこで、子どもに「してはいけないこと」を伝えるのではなく、「こうしてほしい」という行動を具体的に伝えてみましょう。

・「走り回らないで!」→「しばらくママの隣でじっとしていてね」
・「ご飯を食べている途中に歩き回っちゃダメ!」→「ご飯を食べ終わるまでは座っていようね」

というように、行動の指針を具体的に示してあげることがポイントです。

具体的で肯定的な表現は、子どもにとっても受け入れやすく、何をすればよいのかがはっきりと伝わります。

4.ポジティブな言葉で伝える

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・子どもに寄り添う表現にする

自分自身の心や時間に余裕がない時は、イライラが爆発して「なんでこんなこともできないの!」とつい口に出してしまうこともあると思います。

しかし、こういった否定的な言葉をママパパから言われると、子どもたちは傷つき自信を無くしてしまいます。

例えば、
・「どうして自分でパジャマが着られないの!」→「こうするとボタンが留めやすいよ。ほら上手くできたね!」
・「歯を磨きなさい!」→「寝る前に歯を磨こうね。ここで待っているからやってみて。」
と、子どもが自信をもって取り組めるような表現を心がけてみてください。

使う言葉を変えるだけで、子どもの表情ややる気も変わりますよ。

5.ダメな理由をきちんと説明する

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・ダメと伝え、やってはいけない理由も説明する

大人は先が予測できることも、3歳児にはまだ上手く理解できないこともあります。

そのため、わかりやすく理由を付け加えるようにする事も大切です。

・「いすの上に立っちゃダメ!」→「いすが倒れたり落ちたりしたらゴツンとなって痛いよ。だから下りようね。」
・「友達のおもちゃをとっちゃダメ!」→「おもちゃ取られたら悲しくなるでしょ。だからお友達に返そう。」

伝えたい内容は同じでも、ダメな理由が理解できると、子どもも納得してくれますよ。

6.できたら具体的にほめる

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・しっかりとほめてあげる
・具体的に何がすごいのかを伝える

子どもが良いことをしたり、言いつけを守れたりした時は、
・公園から家までずっと自分で歩けたね!えらいね。
・ハサミを元あった場所に戻せたね。すごいね。
など、なぜすごいのかを伝えながらほめることが大事です。

何ができたのかを具体的に伝えて褒めることで、子どもは「ママパパは自分のことをちゃんと見てくれている」と安心し、自信をつけることができます。

家庭でできる3歳児のしつけ6つの方法

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子どもが何か悪いことをしてしまった時に、その場で話をすることはもちろん大切です。しかし、日々の生活の中で自然に身につくしつけの方法もあります。

ここからは、毎日家庭の中で取り組める方法をご紹介します。

1.歌を歌う

口で何度もいってもなかなか身につかない生活習慣も、歌を使うことで楽しく自然に覚えられることがあります。

子ども向けの歌には、お片付けや着替え、歯みがき、食事など、日常生活の習慣をテーマにしたものがたくさんありますよね。

遊びの時間に一緒に歌うのもいいですし、子どもが片付けや歯みがきを嫌がるときに歌ってあげるのもおすすめです。

歌を通じて「今やるべきこと」を思い出したり、楽しい気分につられて素直に行動してくれるかもしれません。

2.絵本を読む

毎日の読み聞かせの時間に、しつけに役立つ絵本を取り入れてみるのもおすすめです。たとえば、次のような絵本があります。

●ゆっくとすっく
食事やトイレトレーニング、お友達との関わりなど、日常生活の習慣や社会性を楽しく学べるシリーズ絵本です。

●どうぞのいす
物語を楽しみながら、自然と思いやりの気持ちや優しさに触れられる作品です。

また、意見が分かれる部分もありますが、しつけを強く意識した「地獄絵本」と呼ばれるジャンルもあります。

たとえば、「友達に乱暴する」といった絶対にしてはいけないことをすると、その後に地獄で罰を受けるという内容が描かれます。子どもに強い印象を与えるので、行動を考えるきっかけになることもあります。

3.アニメや動画を見る

子ども向けのアニメや動画には、しつけを意識した内容が含まれているものも数多くあります。

・片付けなど、気になる生活習慣をテーマにした動画やアニメを一緒に見る
・登場人物の行動について、視聴後に子どもと話し合ってみる
といった方法で、アニメや動画をきっかけに生活習慣やマナーを学ぶことができます。

子どもたちの手本となるような振る舞いや行動が描かれていることも多いので、好きなキャラクターをまねして「自分もやってみよう」と前向きな気持ちになってくれるかもしれません。

4.アプリを見る

スマートフォンやタブレットのアプリの中には、子どものしつけをサポートしてくれる便利なものもたくさんあります。

・おにから電話
子どもが言うことを聞いてくれなかった時に、鬼からお仕置きの電話がかかってきたように見せかけるアプリです。

・子ども静かにタイマー
子どもがうるさくしていると、画面の中の犬に吠えられるというアプリです。公共の場で静かにしていられる練習になりますよ。

・BabyBusシリーズ
生活習慣や片付けがゲームで身につくアプリです。

家庭のしつけに合ったアプリを選んで、楽しく活用してみてくださいね。

5.習い事に通い、教えてもらう

習い事も、しつけの手段として非常に効果的です。特に、教育系やスポーツ系の習い事は、心の成長や社会性を育むうえでも大きな助けになります。

教育系の習い事や幼児教室
3歳児に向けた学習だけでなく、お友だちとの関わり方といった社会性や思いやりの心を育むような内容も取り入れられている

スポーツ系の習い事
身体を動かすだけでなく、チームワーク、挨拶や片付けなどの基本的なマナーや礼儀を学ぶことができる

先生からの話や注意は、親から言われるよりも素直に受け入れやすいことも多く、また一緒に学ぶお友達の姿が良い刺激になることもあります。

6.通信教育の教材を使う

最後にもう一つ、通信教育にも日々のしつけをサポートしてくれるものがあります

こころをそだてる七田式えほん ねこさんコース
絵本の読み聞かせを通じて挨拶や片付け、お年寄りや兄弟への思いやりの心などが学べる
「こどもちゃれんじ ほっぷ」
さまざまな学習に加えて、正しい生活習慣やお友達との関わり方といった社会性も育める

通信教育の良いところは、家で好きな時間に、親子のペースで取り組めることです。親子でのふれあいの時間にもなりますし、続けやすい点でもおすすめです。

【参考】先輩ママパパの3歳児のしつけ調査

先輩ママパパに調査!家庭でどうやってしつけをした?

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先輩ママパパに、「3歳児へのしつけのために家庭内で実践していること」を質問したところ、以下のような結果となりました。

1位:絵本を読む
2位:歌を歌う
3位:アニメや動画などを見る
4位:その他
5位:習い事やスポーツをさせる
6位:通信教育をする

この結果を参考に、ぜひ家庭に合った方法で、親子でストレスなくしつけが身につくと良いですね。

先輩ママパパが教える!3歳児のしつけで工夫すべきことは?

avator 02dackさん
良くない失敗をした時には、何がいけなかったのか、わかりやすい例を話したり、実際に見せることで理解を深める。又、長々と話すのではなく端的に伝えることで子どもの耳に入りやすい。話をする時には落ち着いた環境を作り、注意散漫にならないようにする。


avator ユキmamaさん
子どもを叱る時に、 子どもと目線を合わせて、なにがいけなかったのか、 本人がわかるように話して叱っていました


avator 月0葵さん
子どもを出産するまでは、テレビはあまりみせたくないと思っていました。ただ、ご飯の支度で手が離せないときなど、年子の子どもがけんかばかりするので、よくテレビを見せています。 好きなキャラクターができ、そのキャラクターが出ているテレビを見ると、そのキャラクターが友達に優しくしていたり、苦手な食べ物を食べたりなどする場面もたまにあります。 「〇〇もしてたし、やってみよう」などと声をかけると意欲的に何でもしてくれます。 テレビをずーっと見せるのは良くないと思いますが、憧れの存在があるのはいいことかなと思います。


avator りにゃ汰郎さん
褒めてほしい、認めてほしいという時期だから、何が凄かったのかしっかり分かるよう伝えたり、お手伝いをしてくれた時には、少し親が困る時でもありがとうと笑顔で受け止める。


avator @なーにゃさん
子どもの気持ちを考えるようにしている。子どもは自分を認めて欲しい、褒めて欲しいと思っていることが多いと思うので、注意する時、叱るときはまず、子どもを認めてあげてから、こうした方が良かったんじゃない?こうしたらこうならなかったよね。と説明するようにしている。

先輩ママパパのアドバイス!3歳児のしつけ、こんなことをすると失敗する!

avator ゆさゆささん
叱る際に感情が出てしまい、子どもが怖がって自分の気持ちを伝えてくれなかった。なぜそうしたか、など。


avator 02dackさん
周りに人の多い環境で注意をしてしまったことで、周りに気が散ってしまったり、周りに知られたことを気にして本来の目的を果たすことが出来なかった。


avator しろくま4さん
頭ごなしに叱る→なぜ怒られたかわからず逆上してしまった。動画を見せる→動画が目的になってしまい、毎回見たいと言い出す。


avator Chiiihhhoさん
こっちも感情的になってしまい、叱ってるというよりけんかのようになってしまう時。


avator マミー09さん
冷静に話をするようしなきゃと思いながらも、どうしようもなく子どもが泣きじゃくっていると冷静になれず、もう知らないなどと突き放した言い方をしてしまう時があり、余計に泣いてしまって負の連鎖に陥ってしまった。

まとめ

正しい生活習慣や人とのかかわり方を身につけていくためにしつけは大切です。3歳児のしつけには、

①叱るときのルール決める
②固定文で言い聞かせる
③具体的に褒める
等が大切です。

ただ、反抗期中の3歳へのしつけは手ごわいので、悩んでしまうこともあると思います。そんな時は絵本や動画、さらに通信教育の力を借りてみるのもいいですね。

長年たくさんの親子が利用しているプロの教材には、しつけと気負うことなく毎日の習慣やお友達への思いやりなどが自然に身につく工夫がされていますよ。

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