目次
赤ちゃんの人見知りいつからいつまで?
赤ちゃんの人見知りってどんな感じ?

昨日までは、だれに会ってもニコニコしていた我が子が、なんだか機嫌の悪い日が続く…。おうちでは今まで通りなのになぜ?と思ったら、それ、人見知りかもしれません。
知らない人に限らず、たまに会っていた祖父母から、ひどい時はパパまで。一度、子どもがぐずり始めると、どうにも泣き止まなくて困ってしまう、ということもありますが、大体の場合、ママが抱っこすると泣き止みます。いつも一緒にいるママや兄姉に対しては、泣き出すことはありません。
“以前は誰に抱っこしてもらっても全然泣かなかったのに、今は家族以外の人はダメみたいですぐ泣きます。また他の人の家に行くと、笑ってくれなくなります。”(は☆ちゃんさん)
“久々に会う友達やおばあちゃんに抱っこしてもらい徐々に顔が強張ってきて泣き出しました。”(まどかぴこさん)
”ランチ会で私が居ないとすぐ泣くので、トイレにも行けず困りました”
中には、ママパパの友達が多く集まる会に子どもを連れて行ったところ、激しく泣いて泣き止まず、何にもしないで早々に帰った、なんていう人も。
多くの人から見られると泣いてしまうので、家の外から電話をして「これから入るけどこっちを見ないでね」とお願いした、というケースもあります。
電車の中で知らない人と目が合ってしまって泣き止まない、今までは平気だったのに、他の人に抱っこされるのを泣いて嫌がる、こんな現象も人見知りだと言われています。
泣いてぐずるだけではない!こんな人見知りも
実は、人見知りは、激しく泣いてグズるだけではないと言われています。
ジーっと知らない人の顔を見たり、親の体に顔をうずめてみたり。個々に違った表現があり、人見知りと周りが気づかないものもあります。
”初めて会う両親の友達。他人には全然人見知りせず、自分から近づいていくのですが、自分の想いと反して両親に『ままの友達だよ』など、紹介されると緊張するのか恥ずかしがって後ろに隠れます。”(しょうきまさたかさん)
赤ちゃんの人見知りはいつから始まるの?
人見知りは、生後半年~1歳の頃から始まると言われています。ニコニコ笑ったり、驚いたような顔をしたりと表情が豊かになってとてもかわいい時期に、他人に会うと豹変するので、ママパパとしてはがっかりすることも。
せっかくのかわいい子どもを親せきや仲間内にお披露目しようと思ったら、人見知りで断念…なんていう経験のある先輩ママパパもいます。
赤ちゃんの人見知りはいつまで続くの?
人見知りに困っているママパパは、この状態がいつまで続くのか心配になってしまいますよね。
一般的には、2歳~3歳頃には落ち着くと言われていますが、こちらは個人差があり、幼稚園に入る前後や、性格的に人見知りの場合は大人になっても続くことも。
ひとまずは、様子を見る気持ちでおおらかに対処していけると良さそうです。
パパ見知りに、場所見知り、これも人見知りなの?
パパ見知りもあります…
普段、ママがメインで子育てしているおうちでパパとのスキンシップが少ない場合は、パパを見ると泣いてしまう、抱っこされると嫌がる、といったパパ見知りが見られることも。
コズレマガジンのアンケートでも、ママへの人見知りが0%なのに対し、パパは14%の子が人見知りをする、という回答がありました。
”最初からずっと、ママの胸の上でしか昼寝も夜寝もせず、置けば泣く。ひたすら抱っこ。パパの抱っこも大泣き。もちろん他の人も。成長してもパパ見て泣く。親戚ももちろん初の人も無理。ママの抱っこが必要になってしまう”(シャナ子さん)
”ある日突然パパの顔見た途端への字口にして泣きそうになった。前日までは抱っこされても大丈夫だったのに”(ゆりか0119さん)
忙しくお仕事をするパパたちには大ショックなのですが、かかわる時間を多くしていくうちに、赤ちゃんも「パパも優しい、自分をお世話してくれる人」と理解していきます。めげずに子どもを触れ合う時間を増やしていくことが大事なようです。
生後3~4ヶ月の赤ちゃんが急に泣きだした!これは、人見知りなの?
生後3ヶ月~4ヶ月の赤ちゃんがする人見知りはママパパへの愛着から!

人見知りは生後半年くらいから、と言われていますが、生後3~4ヶ月の赤ちゃんが家族ではない人に会うと、泣いて仕方がないという話もよくあります。
実際、コズレマガジン読者の先輩ママたちへのアンケートでは「人見知りはいつから始まりましたか?」という質問に、21%もの人が4ヶ月以前、と答えています。
生後3~4ヶ月の赤ちゃんはママやパパとの愛着関係を深めたいという気持ちが強くなる時期だと言われています。もっと小さい時期も笑うような表情をするのですが、それは、社会的微笑といって、親の表情を真似しているようなもの。
生後3ヶ月~4ヶ月の時期、泣いたり笑ったり他の人を嫌がる様子は、他の人ではなくてママやパパと一緒にいたい、抱っこしてほしいという気持ちが強く出ている証拠。
この人は、自分のお世話をしてくれる、おっぱいをくれる、自分の身近な存在に近くにいてほしい、もっと抱っこしてほしい、といった愛着が強くなるのです。こうした状態も、赤ちゃんが正常な発育をしている証拠ですから、心配することはありません。
赤ちゃんのぐずりがひどい場合は、なるべくスキンシップを心掛けるようにしてあげましょう。
人見知りの原因となる気持ち…赤ちゃんの中では何が起きているの?
人見知りの原因となっているのは赤ちゃんの成長だった!

実は、赤ちゃんが人見知りをする原因は、ずばり「成長」なんです。
成長するにしたがって、赤ちゃんは泣かなくなるものでしょ、と思ったママパパさん。それも正解です。その場合の「泣く」は、お腹がすいて本能的に泣く場合のこと。
赤ちゃんの胃袋は生まれたばかりの時にはとても小さいので、一度にミルクや母乳を飲めないことがあります。すると、すぐにミルクを消化してしまい、お腹が空くと泣いて次のミルクをもらおうとするためのいわば本能的なものでした。
しかし、成長すると赤ちゃんが様々な事を理解するようになり、本能的なもの以外の事が原因で泣くようになります。
具体的に、人見知りをするのにはどのような原因が考えられるのでしょうか?主な原因を2つご紹介します。
【原因1】ママと他の人の区別がつくようになる
赤ちゃんは成長していくうちに、知らない人と自分を育ててくれている人の区別がつくようになります。
ママパパが自分を大事にしてくれる存在だとわかっていて、その他の人に対する不安を感じたり、ママパパから離れることに不安を感じたりして泣いているのが人見知りです。
人見知りが始まるということは、赤ちゃんが順調に成長しているという確かな証拠だといえます。
【原因2】ママが不安に思ったり、緊張していたりする
赤ちゃんは、ママの感情や精神状態に敏感に反応します。
ママが不安に思っていたりイライラしていたりすると、表には出ていなくても赤ちゃんがママの状態を感じとって泣いてしまいます。
赤ちゃんが泣きやまない場合は、泣き止まそうと焦るのではなく、ママが気持ちを落ち着かせると良いかもしれませんね。
人見知り=他人が嫌い、は間違い…?
人見知りというと、他の人を嫌がったり怖がったりしていることだと思いがちなのですが、それだけではないと言われています。
人見知りには、前述したとおり、他の人の顔をじっと見たりする行為も含まれています。つまり、他の人への興味が生まれているのと同時に恐れを感じている、という時期だという説もあり、やはり、赤ちゃんがひとつ成長するステップの一つだと言えそうです。
赤ちゃんの人見知りへの対処法って、どんなことをすればいい?
無理に引き離したりしないことが大切

赤ちゃんの人見知りは、順調に育っているほとんどの子どもが通過する一過性のもの。ほとんどの赤ちゃんが通る道だといっていいものなのです。
しばらくたてば、徐々におさまってくるものですから、イライラして怒ったり、突き放したりしない方が良いでしょう。
また、おばあちゃんの子育て時代には甘えないように、泣いても抱っこしないといった教育方法もあったようなのですが、今は、無理にほかの人に慣れさせる必要もなく、徐々に慣れるのを見守るようにするのが良い、とされています。
”基本的に、ママが抱っこすればピタッと泣き止みます。面白いほどに。”(まこりんちょさん)
赤ちゃんはお話をできなくても、よくわかっていますから、離れるときは必ず声をかけるようにするとよいでしょう。あまり激しい人見知りの場合は、離れる時間を短時間にして、不安がらせないように心配りをすることも必要です。
ママやパパがにこやかに接して不安が無いことを知らせる
赤ちゃんが人見知りをしている相手に、ママやパパがにこやかに穏やかに接することを繰り返すと、赤ちゃんも「この人は怖い人じゃないんだ」と徐々に理解することができます。
”抱っこして大丈夫だよーって声をかけて普通に話したりしてるのを見せて大丈夫だと思わせる”(°ʚ あ や ɞ°さん)
”ママが抱っこして、ママが相手と話したりするのを見ていると安心するのか、少しずつ本人も心を開いて自然に溶け込んでいってくれます。(しょうきまさたかさん)”
”パパ見知りの時は、あえて育児に積極的に参加させ、パパにはやってくれたら褒めたり、子どもには、パパがミルクくれるねー!良かったねー!などの声がけを心がけた。最初は泣いたものの、パパ見知りが徐々になくなっていった。 人見知りは、他人で泣いたら親が抱っこする、という事をしてしまうと、この人は怖い人だから親が守ってくれたんだと勘違いしてしまうので、あえて〇〇さんが抱っこしてくれたねー!と、泣いていても少しは抱っこしてもらったり、こちらが抱っこしながら、おやつをあげてもらったりして、この人は怖くないよ、という雰囲気をつくっていった。最初の数回は泣いても、あまり泣かなくなった。”(さるとりいぬさん)
赤ちゃんが人見知りするから、とジッと家の中に閉じこもるのではなく、無理のない範囲で段々と「やさしい人がたくさんいるんだよ」とママパパが態度で教えてあげることも、とても大切なことですね。
いつものおもちゃを用意しておくのも効果的
赤ちゃんが人見知りや場所見知りで泣いてしまことが想定されるときには、いつも赤ちゃんが遊んでいるなじみのおもちゃを持って出かけると良いかもしれません。
”泣いたら抱っこを代わったり、お気に入りの玩具を持たせたら泣き止んだ。”(まどかぴこさん)
”お気に入り絵本を持ち歩き、好きな音楽をスマホで聞かせてあとはおしゃぶり必須でした。”(pometommyさん)
いつものおもちゃを見たり、大好きなキャラクターが一緒だと赤ちゃんも安心感があり、落ち着いて過ごせることもあるようです。
人見知りをしない赤ちゃんもいるの?
人見知りをしない赤ちゃんもいます。

人見知りをするのは、赤ちゃんの成長が順調な証拠、というお話をしてきましたが、うちの子、全然人見知りしないけど、大丈夫?と思っているママパパもいますよね。
確かに、人見知りをしない赤ちゃんも中にはいます。上の子の送り迎えなどに付き合って外出が多い子や、早くから保育園に行っている子などが多い、という声も聴かれますが、赤ちゃんが人見知りをしない原因ははっきりとわかっていません。
”小さい頃から色んな人にあわせて、抱っこしてもらったり遊んでもらったりしてたからか、うちの子は全く人見知りなく育ってます。むしろ自分から周りの大人や子どもに笑いかけに行って遊ぼうとします。 赤ちゃんの頃から人と触れ合わすのが1番いいのかなあと思いました。”(いくてぃんさん)
人見知りをしないからと言って、異常があるわけではなく、人見知りが始まる時期にも差がありますから、まだ始まっていないだけなのかもしれません。
人見知りに気づいていないだけの可能性も…
ほとんど人見知りをしなかった、とママパパが思っていても、「親の後ろに隠れてしまう」「人の顔をジーっと見ている」「泣かないけれど顔をそむけている」といった状態も人見知りの現れと考えられていますから、単に周りが気づかなかっただけということもありそうですね。
中には、小さいころから社交的で、まったく人見知りをしなかった、という子どももいますから、これも個性の範囲かもしれません。
人見知りしない、が心配な場合は相談を
人見知りしない子は決して珍しい存在ではありません。しかし、いつまでたっても、こちらの呼びかけにあまり反応しない、感情をあまり見せない、といった心配事が他にもある場合には、健診の時に小児科医や保健師さんに相談してみると良いでしょう。
非常に分かりやすい特徴がみられる時以外は、月齢や年齢が低い場合にはその場で診断が下されることは少ないようです。子どもの成長の段階を何ヶ月、何年といった長い期間で経過観察していって、最終的な診断が下されることが多いようです。
まとめ
赤ちゃんの人見知りは、正常な発達の経過だということが分かっていただけたでしょうか。
わかってはいても、自分から全く離れず激しく泣いてしまうため、外出もままならない、というママパパさんは疲れてしまいますよね。ママとパパ交代で休憩を取る、上の子がいる場合には、お兄ちゃんお姉ちゃんを巻き込んで、赤ちゃんの世話をするなどで、精神的にも楽になっていきますから、工夫をしてこの時期を乗り切ってみてくださいね。
ほとんどの人見知りは一時のこと。その子の成長を周りが優しく見守る姿勢で過ごしていきたいものですね。
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