目次
玉ねぎはいつから食べられる?
初期から食べられる万能食材
玉ねぎは辛みが強く、苦手な子どもが多い野菜の一つです。そのため、いつから食べていいのかわからない、早いうちはダメなのかな?と不安になるママも多いでしょう。
しかし、玉ねぎは離乳食初期といわれる生後5、6ヶ月から食べられる食材です。しっかり加熱することで辛さがなくなり、反面、甘みが増してとろみが出るので、むしろ離乳食に適した野菜なのです。
なお、加熱が不十分だと、赤ちゃんが食べづらいだけでなく、胃腸に負担をかけてしまう可能性もあります。しっかり火を通してから食べるようにしましょう。
玉ねぎに含まれる栄養は?
硫化アリル:ビタミンB1の吸収を助ける!
玉ねぎには赤ちゃんの体にいい栄養がたくさん含まれています。まず、硫化アリルという成分です。
玉ねぎを切る時に涙が出てしまうことがありますが、これは硫化アリルによるものです。玉ねぎ独特の辛みの原因にもなっています。
しかし、嫌な成分と思うなかれ、硫化アリルには、
・咳やのどの痛みを和らげる
・血液をサラサラにする
・糖尿病、動脈硬化、高血圧などの予防に効果がある
といわれています。ただし、これらの効果は加熱するとなくなってしまいます。
一方で、硫化アリルはビタミンB1と結びつくことでアリチアミンという物質になり、疲労回復などに必要なビタミンB1の吸収を促す働きをします。この働きは加熱によって失われることはありません。
疲労がたまりやすくなる、食欲不振、脚気、イライラ、集中力の低下はビタミンB1不足からも起こるといわれていますので、赤ちゃんにとってはとても大事な栄養素ですね。
ビタミンB1を多く含む豚肉と玉ねぎを一緒に摂れば、効率よくビタミンB1を摂取することが期待できますよ。
ケルセチン:アレルギー体質の改善に効果がある!?
ケルセチンは
・脂肪の吸収を抑える
・血液をサラサラにする
・腸内環境を整える
という効果があると言われています。
玉ねぎは、このケルセチンを野菜類の中では最も多く含んでいます。
加えて、花粉症やアトピー性皮膚炎、喘息などのアレルギー体質の改善に効果も期待されます。
熱に強く、油と一緒に食べることのより摂取効率があがるので、植物油や乳製品、肉類、マヨネーズと一緒に玉ねぎを食べるようにすると良いでしょう。
なお、ケルセチンは特に玉ねぎの皮に多く含まれています。大人は皮を煎じてお茶にするなどして摂取をすると、健康にとても良いそうです。
ビタミンB6:エネルギーを生み出す力をサポート!
ビタミンB6は、肉類などに含まれるタンパク質の吸収を促進させる働きがあり、体内で効率よくエネルギーに変える手助けをしてくれます。また、脂質の代謝を促す作用もあります。
玉ねぎを肉や魚と一緒に食べることにより、効率的にタンパク質を摂取できますよ。
ビタミンB6は水溶性ビタミンなので、必要以上に摂取された分は尿として排出されます。過剰摂取の心配がない点でも赤ちゃんには安心ですね。
食べ合わせの良い食材ってあるの?
玉ねぎはほかの食材と一緒に摂取することによってたくさんの効果が期待できる食材です。相性の良い食材はとてもたくさんありますが、ここでは代表的なものをご紹介したいと思います。
まず、豚肉、トマト、オクラ、ピーマンは、ビタミンB1が豊富なため、疲労回復やイライラの解消、精神安定に効果があります。
次にアサリ、ごぼう、大根は血中の善玉コレステロールを増やし悪玉コレステロールを減らす作用があるため、肥満の予防に役立ちます。
他に糖尿病の予防にも効果が期待できます。 またシジミ、レバー、鶏肉は肝臓病の予防と改善に効果があります。
最後にセロリ、きくらげ、ジャガイモは血小板の凝集を抑制して脳血栓や心筋梗塞の予防にも効果があるといわれています。高血圧にも効果があります。
玉ねぎを食べる際の注意点
アレルギーに注意しましょう
アレルギーと言えば乳製品や甲殻類が浮かびますが、野菜でアレルギー反応が出る場合もあります。もちろん玉ねぎも例外ではありません。
玉ねぎアレルギー症状の特徴としては、一般的な湿疹や痒み以外に、下痢の症状があります。玉ねぎを食べた後に便が緩くなることが続くようなら、注意が必要です。
玉ねぎをあめ色になるまでよく加熱することで、アレルギー症状が和らいだり出なくなることもあるようですが、心配なようでしたら一度アレルギー検査を受診してみましょう。
辛みが残っていないか確認しましょう
離乳食中の赤ちゃんにとっては、辛みは好ましくありません。玉ねぎは甘み成分が豊富ですが、辛み成分も強いのでしっかりと加熱して辛みを取り除くことが大切です。
オニオンスライスのような生玉ねぎは避け、加熱する際も辛みが念入りに残っていないかチェックしましょう。
玉ねぎの選び方
玉ねぎのお尻から見分けましょう
玉ねぎを選ぶ時はまずお尻を見ると良いでしょう。ちょっと押して固めのものなら新鮮な証拠です。お尻の芯が細いものほど、食べられる部分が多くお得感もありますね。
芽や根が出ているものは避けましょう
芽や根が出ていると、栄養素がその成長に使われてしまっているので味が落ちてしまいます。上から下からたくさん伸びていると見た目にも選びたくないと思ってしまいますね。
そう感じたときはまず避けたほうが無難でしょう。
外見が乾燥しているものを選びましょう
玉ねぎの外側の皮が茶色に乾燥していてツヤツヤなものは味が良いでしょう。お尻と同様、頭を押して固ければなお良いです。
玉ねぎは頭の部分から痛んでくるので、この部分に適度な固さが残っていれば新鮮であると言えます!
重いものを選びましょう
これは野菜選びに共通することですが、同サイズのものを比べて重いものの方が味が良く新鮮な場合が多いです。
加えて玉ねぎの場合は、楕円形のものよりは球に近い形のものを選びましょう。
玉ねぎの調理法/下ごしらえ方法
加熱の仕方は?
緑のグループの玉ねぎは、ビタミンB1誘導体を作るアリシンや、ビタミンB、ビタミンC、カルシウム、鉄分、リン、カリウム、漫画ン、亜鉛などミネラルを豊富に含んでいて、血液をサラサラにしてくれる野菜の代表選手!
ビタミンB1を多く含む食品などと一緒に食べると、ビタミンB1の吸収率UPにつながります。
玉ねぎは、じっくり煮込んだり炒めたりの方法で加熱すると甘みが出てくるので、調味料なしでも離乳食の味に変化をつけることができます。
玉ねぎは加熱すると甘みが出ますので、大きめに切ったものをやわらかくゆでてから調理するほうがより甘くなります。
また、加熱することで食感がとろりとして離乳食期の赤ちゃんにも食べやすくなりますよ。玉ねぎ離乳食は加熱が命!しっかり調理しましょうね。
冷凍できる?
玉ねぎは冷凍保存が可能な食材です。
加熱しないで冷凍するとき
スライスにするかみじん切りにした状態でジップ付きバッグに入れて冷凍保存しましょう。使う場合は、使いたい量の玉ねぎを割って、解凍せずに調理するとよいでしょう。冷凍玉ねぎは繊維が壊れて火のとおりが早くなりますので、飴色玉ねぎを早く作ることができて便利ですよ。
加熱して冷凍する
・ゆでたあとに、それぞれの離乳食時期に合った大きさに刻む・ペースト状にすりつぶしてお湯でのばす
という方法で冷凍するとよいでしょう。
製氷皿に入れて冷凍し、キューブ状に凍ったら冷凍用保存パックに移し変えて冷凍保存します。
キューブ1個分が何さじ分になるか、あらかじめ調べておくと、離乳食の時期に合った量を使うのに便利ですよ。
また、冷凍用保存袋に板状に伸ばしながら入れ冷凍すると、パキッと折って、必要な分だけ使うことができます。板チョコのように、1回分ずつ、箸で筋目をつけておけばより折りやすくなりますね。
離乳食が進みましたら、ホワイトソースやトマトソースにしたり、他の野菜と一緒にゆでてピューレ状にするなど、他の野菜と一緒に下ごしらえして冷凍するのも、一度にさまざまな栄養が摂れた離乳食をより手軽に作れるので、おすすめです。
調理の際の手間もぐっと減りますね!
便利な調理道具は?

玉ねぎを使った離乳食づくりにぴったりの調理道具をご紹介します。「コンビ ベビーレーベル 離乳食ナビゲート 調理セット」です。
すり鉢ボウル、すりつぶしボウル、おろしプレート、裏ごしプレート、カットプレート、ヘラがセットになっているので、玉ねぎをおろしたり、すったりが手軽にできます。
電子レンジや冷凍にも対応しているので、そのまま加熱したり、保存フタを付けて冷凍保存も簡単です。
もちろん玉ねぎ以外の食材を使った離乳食づくりにも大活躍です!離乳食手作りセットを一つ持っていると大変重宝しますよ!
この商品の基本情報
*参考価格:¥ 3,043離乳食後期におすすめの玉ねぎレシピをご紹介!
【離乳食後期】からくない♪麻婆豆腐

【材料】(2人分)
絹ごし豆腐 半丁
玉ねぎ 1/8個
ニンジン 1/8本
鶏ひき肉 大さじ2
鶏のゆで汁 50cc
ケチャップ 小さじ1/2
お醤油 数滴
味噌 少量
水溶き片栗粉 適量
【作り方】
①豆腐を電子レンジ600wで1分加熱、もしくはゆでる
②細かく刻んだ玉ねぎ・ニンジンと鶏ひき肉をゆでる
③2でゆでた具材と鶏のゆで汁を耐熱容器に入れ、ケチャップと醤油、味噌を加える。電子レンジ600wで2分ほど加熱する。
④水溶き片栗粉を混ぜて、様子を見ながらさらに1分ほど加熱する。
【ポイント】
鶏のゆで汁を使うことで旨味がアップします。水溶き片栗粉の量でお好みのとろみに調節してください。
【離乳食後期】鶏むね肉と野菜の豆腐ハンバーグ

【材料】(2人分)
鶏むね肉 20g
豆腐 20g
玉ねぎ 5g
ニンジン 5g
片栗粉 少々
【作り方】
①鶏むね肉を細かく刻みます。
②みじん切りした玉ねぎとすりおろしたニンジンを耐熱容器に入れ、かるくラップをかぶせ、600wのレンジで20秒加熱します。
③1と2をよく混ぜ合わせ、4等分にして成型します。
④フライパンにごま油を引き、ふたをして両面しっかり焼きます。
【ポイント】
ビタミンとタンパク質が豊富な栄養満点のハンバーグです。手づかみで食べやすいので、離乳食後期におすすめです。冷凍保存もできます。
離乳食 後期 オムライス風おやき

【材料】(1人分)
軟飯 80〜90g
玉ねぎ 大さじ1
ニンジン 10g
ピーマン 10g
トマト 1/2個
卵 1/2個
【作り方】
①トマトを湯剥きし、皮と種を取り除いたあと、細かく刻む
②玉ねぎ、ニンジン、ピーマンも細かく刻み、電子レンジで2、3分加熱し、柔らかくする
③フライパンにトマト、玉ねぎ、ニンジンを入れて、トマトを潰すようにしながら炒める
④水分が飛んだらピーマンを入れる
⑤ピーマンに火が通ったら火を止め、ご飯を加えて冷ます
⑥粗熱が取れたら、卵を入れて全体を混ぜる
⑦フライパンを熱し、弱めの中火で食べやすい大きさに広げて焼く。両面に焼き色がついたら完成
【ポイント】
トマトの赤とピーマンの緑の彩りがきれいな簡単おやきです。ごはんが入っているので、これ一品で主食にもなる便利なレシピです。
玉ねぎとほうれん草のお味噌汁

【材料】(1人分)
冷凍ほうれん草 小さじ1
冷凍玉ねぎ 小さじ2
だし汁 大さじ2
味噌 少々
【作り方】
①冷凍したほうれん草と玉ねぎ、だし汁を耐熱容器に入れて、レンジで1分間加熱する。
②だし汁が溶けたら、味噌を加えて適温になるまでレンジで加熱する。
【ポイント】
電子レンジ&冷凍ストックで作るお手軽お味噌汁です。子どもの好きな野菜でアレンジすれば、献立の幅が広がります。
(ご参考)コズレ会員「ベビーフード」ランキング・おすすめ診断もチェック!
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まとめ
いかがでしたか。玉ねぎにはたくさんの利点があっておいしい食材なんですね。これを機に玉ねぎを使ってみよう、もっと活用してみようと思っていただけたら幸いです。
離乳食づくりはなかなか面倒ですが、この食材にはこんな栄養があって赤ちゃんにこんな影響があるんだ、と考えながら作ると楽しく作ることができそうですね。
長いようで短い離乳食期間を親子で楽しんでくださいね!
・表示価格は、改正前の消費税率で掲載されている場合があります。ご了承ください。