目次
島田ゆかさんって?
ページの隅々に散りばめられた世界観が魅力の絵本作家

島田ゆかさんは1963年生まれの絵本作家です。島田ゆかさんの絵本の特徴といえば、なんといっても、細部までしっかりと描きこまれた見ごたえたっぷりのイラストですよね。
どこかにある風景をそのまま写生してきたかのような詳細な背景描写を見ていると、まるでバムやケロが暮らす世界が本当にどこかに存在するような気がしてきます。
かなり鮮やかですがどこか温かみのある色彩は、ガッシュ水彩の絵の具によるものだそうです。現在はカナダのオンタリオ州で暮らしていて、バムとケロシリーズは海外の書店にも並んでいます。英語版も発売されているので、初めての英語絵本の読み聞かせにもおすすめですよ!
島田ゆかさんの代表作は?
犬やカエル達の日常を描いた、バムとケロシリーズ

島田ゆかさんの代表作といえば、やっぱり「バムとケロ」シリーズでしょう。日曜日、月曜日と1週間のうちのある曜日から始まるお話は、2018年現在木曜日までの5冊が出版されています。
どれもバムとケロの日常を優しく楽しく描いたストーリーで、穏やかでしっかりした犬のバム、いたずらと食べることが大好きなカエルのケロちゃんのコンビが最高にいい味を出しています。
そしてこのシリーズでもう一つ注目なのは、イラストの中で繰り広げられる不思議なキャラクターによるサイドストーリーです。
三本耳のうさぎのおじぎちゃんや、頭に今川焼を載せている犬のいまちゃんといった超個性的なキャラクターが登場し、目で追っていくと物語をさらに楽しむことができますよ。
島田ゆかさんの絵本のおすすめをご紹介します
【1】バムとケロのにちようび|島田ゆか
雨の日曜日のお話

せっかくの日曜日なのに、外は雨。本を読んで静かに過ごそうと考えたバムは、部屋の中を片付け始めますが、なかなか本を読むことができません。
泥んこだらけのケロちゃんが帰ってきたので、一緒にお風呂に入ってから部屋をもう一度掃除し、おやつのドーナツを作ってからおじいちゃんの本を虫だらけの屋根裏部屋に取りにいかないといけないからです。
2人は無事にのんびり読書の週末を過ごせるのでしょうか。細部まで描き込まれたイラストの中で、バムとケロが生き生きと動き回ります。
バムとケロシリーズの第1弾は、島田ゆかさんのファンでもそうでなくても必読です。
口コミ
・子どもがバムとケロシリーズを気に入ったのでこちらを購入したら、読み聞かせではなく自分で読むようになりました。
・ページをめくるたびに楽しい発見があるので、何度読んでもあきません。
・子どもはもちろん、大人もすっかりはまってしまいました。
【2】バムとケロのそらのたび|島田ゆか
月曜日から始まった空の冒険

月曜日に届いたのはおじいちゃんの小包で、なんと中には組み立て式飛行機が入っていました。バムとケロはその飛行機を組み立てておじいちゃんの家まで空の旅に出かけます。
玉ねぎ山脈やかぼちゃ火山などちょっとおかしな場所を、おじいちゃんの手紙の注意を読みながら何とか切り抜けていく2人の様子がかわいいですよ。
ちょっとスリリングな展開もあり、おじいちゃんの家の煙突の煙が見えてくるとこちらもほっとしてしまいます。前作で登場したおじいちゃんの本が、この作品でも物語のキーになっています。前作とのつながりを見つけながら読むとさらに楽しめますよ!
口コミ
・バムとケロのかわいさはもちろん、ほかの個性的なキャラクター探しにも夢中になれる絵本です。大人も楽しく読み聞かせをすることができます。
・寝かしつけにぴったりのお話です。
・子どもが好きそうなキャラクターがたくさん登場するので、気に入ったようです。
【3】バムとケロのさむいあさ|島田ゆか
火曜日に出会った新しい友達

ものすごく寒い火曜日の朝のお話です。凍った池にスケートや釣りをしようと出かけたバムとケロは、池と一緒に凍っているアヒルのかいちゃんと出会いました。
家に連れて帰ってお風呂でかいちゃんの氷を溶かしてあげた2人は、すぐにかいちゃんと仲良しになります。でもかいちゃんを大好きになったケロちゃんは家の中でやりたい放題。そんなケロちゃんに振り回されるバムとかいちゃんの様子がほほえましいですよ。
一見おとなしそうに見えるかいちゃんですが、この後シリーズの中でたびたびびっくりするような登場シーンを見せてくれるので楽しみにしていてくださいね!
口コミ
・子どもと一緒に小さく描かれたキャラクターを見つけながら読むのが楽しいです。
・自由奔放なケロちゃんが子どもにそっくりで笑えます。寒い日のお話ですが、心が温まります。
・子どもはケロちゃんが大きなおならをするシーンがお気に入りのようで、何度読んでも盛り上がります。
【4】バムとケロのおかいもの|島田ゆか
水曜日はお買い物の日

水曜日はお買い物の日です。ケロちゃんは珍しく早起きをして準備をし、友達のかいちゃんと連れ立って野外のマーケットに出かけます。
一見普通のマーケットに見えるこの場所も、さすがバムとケロの世界!ちょっとおかしなお店が目白押しです。特にハムスターが商品を自分のほっぺたに保管しているお店なんて、衝撃的ですよね。ドアがたくさんあるお店もほのぼのとしています。
最後にケロちゃんがこっとうやさんで買ったフライパンで作ってくれるものが、おいしそうで食べたくなってしまいます。
口コミ
・4歳の息子にもわかりやすい内容なので気に入ってくれたようです。
・文字が読めない子どもでも、一緒にイラストを見ているだけで楽しめます。
・読み終わると、このお話に出て来るパンケーキやドーナツが食べたくなります。
【5】バムとケロのもりのこや|島田ゆか
木曜日に見つけた小屋を改装して秘密基地に!

木曜日、バムとケロは森で遊んでいると、今はだれも住んでいないぼろぼろになった小屋を発見しました。ここを秘密の小屋にしようと思い立った2人は、何でも屋のソレちゃんに手伝ってもらいながら、せっせと小屋の掃除や修理をします。
でもいつの間にか友達のかいちゃんをはじめたくさんの友達が集まって来ました。にぎやかになったのはいいけれど、すっかり秘密基地ではなくなってしまいました。
バムとケロの楽しい仲間が大集合する、シリーズの最新作です。全部の曜日がそろうのが楽しみになりますね!
口コミ
・細部までこだわったイラストに親子ではまってしまいました。
・今までに小さく登場していたキャラクターがみんな集まっている貴重な一冊です。
・孫にプレゼントしたら、何度読んでも面白いと喜ばれました。
【6】かばんうりのガラゴ|島田ゆか
旅するかばん売り、ガラゴのお話

ガラゴは旅するかばん売りで、いつも引っぱって歩いているトランクの中からそのお客さんにぴったりのかばんを出してあげます。
薄毛に悩んでいるライオンにはたてがみのかばん、歌うかばんが欲しいうさぎにはラジオのかばんというように、よくそんなもの用意してあるなと感心してしまうような変わり種のカバンたちの登場が楽しくてたまりません。
気づいたらバムとケロシリーズと同様、しっかりと書き込まれた背景の中で動く、左右違う色の靴を履いたガラゴの魅力にとり付かれてしまっていますよ。
口コミ
・丁寧に描かれたイラストが素敵で、登場する食べ物はどれもとてもおいしそうです。
・このシリーズを気に入った子どもが、ガラゴの絵を描いて楽しんでいます。
・読むたびに新しい発見がある絵本です。子どもが小さく描かれたキャラクターを指さしながらうれしそうに眺めています。
【7】うちにかえったガラゴ|島田ゆか
冬は旅をやめておうちに帰ろう

旅するかばん売りのガラゴは寒いのが苦手。冬の間はお店をお休みして家に帰ります。久しぶりに家に帰ってお風呂を入れ始めたガラゴですが、次から次へとお客さんがやってきてなかなかお風呂に入れません。
でも最後はみんなでお風呂に入って楽しかった一日はふけていきます。バムとケロシリーズが好きなら、ガラゴの家にやってくるお客さんをどこかで見たことがあるはずです。
「バムとケロのおかいもの」を出してきて見比べてみましょう。そして最後にはみんなが大好きなあの2人も登場しますよ!
口コミ
・読めば読むほど新しい発見があるので、子どもと一緒にお気に入りの一冊になりました。
・扉をたたく場面で子どもも一緒になってトントンしています。
・ガラコの家のインテリアがとても素敵で欲しくなりました。
【8】ぶーちゃんとおにいちゃん|島田ゆか
まねをしたがる弟、おもちゃを貸してあげないお兄ちゃんの気持ちもわかる一冊

お兄ちゃんが大好きなぶーちゃんは、なんでもお兄ちゃんのまねをします。でもお兄ちゃんはそんなぶーちゃんがちょっとうっとうしく思ってしまうこともあるようで…。
よくある兄弟間のあるあるですが、それがとってもほんわかしていてかわいいです。自分がお兄ちゃんやお姉ちゃんか、それとも弟や妹かで、この物語の感じ方は変わってくるかもしれません。
兄弟間の微妙な感情でも、やっぱりお互いが好きという気持ちをそっくりそのまま代弁してくれている、心温まる作品ですよ。
口コミ
・兄弟そろって読み聞かせを楽しんでくれています。
・我が家でもよく起こることがお話になっていて、みんなそうなんだと少し安心しました。
・遊び心のあるイラストは何度読んでも飽きません。
【9】かぞえておぼえるかずのえほん|島田ゆか
身近なものを数えて覚えよう

家の中にある歯ブラシやティッシュの箱などの数を数えることで、自然と1から100までの数字を覚えられる絵本です。
島田ゆかさんならではの描き込まれた温かみあふれるイラストで、本を眺めているだけでも見ごたえたっぷりです。
バムやケロ、ガラゴなど動物の作品を見なれていると、島田ゆかさんが描く人間の生活の様子が興味深いですよ。さらに色々なところに隠れているバムやケロちゃん、ガラゴを見つけるとうれしい気分になりますよね。
口コミ
・イラストをよく見るとバムとケロが登場するので、親子で夢中で探しています。
・子どもと一緒にひとつずつ数えながら楽しく読み進めています。
・バムとケロシリーズが大好きな子どもが一生懸命数えています。
【10】バムとケロのおいしい絵本|八木佳奈、島田ゆか
バムとケロに登場するレシピを再現!料理シーンのエピソードも掲載

島田ゆかさん監修のもと、八木佳奈さんがバムとケロシリーズに出てくる食べ物のレシピを再現してくれました。
ドーナツやパンケーキ、焼きたてパンなどのおいしそうなお菓子たちはバムとケロシリーズの魅力の一つですよね。
レシピのほかにも料理シーンのエピソードが載っていたり、バムとケロのステンレスプレートがついていたりと、ボリュームたっぷりでお得な内容になっています。
この本を見ながらバムとケロが好きな子どもといっしょにおやつを作ってみてくださいね。
口コミ
・バムやケロと一緒になって作ったおやつを食べているような楽しい気分になれます。
・かわいいおまけもついていてお得な一冊です。
・実際に作らなくても、楽しいイラストを見ているだけで楽しめます。
まとめ
丁寧にしかも色々なお楽しみを散りばめて描かれた島田ゆかさんの絵本は、ページをめくっていくのがワクワクする楽しい作品ばかりです。
また、絵本を彩るほのぼの系ユーモアには大人も癒されますよ。バムとケロやガラゴのシリーズはそれぞれ物語がリンクしあっているので、それを見つけるのも楽しいですよ。
ぜひ絵本を手に取って「バムとケロ」や「ガラゴ」の元気な日常をそっとのぞき見してみてくださいね!
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