目次
- ▼アドラーってどんな人?
- ▼アドラー式子育ては、どんな風に取り入れればいいの?
- ▼おすすめのアドラー式子育ての本をご紹介します
- ▼【1】マンガでやさしくわかるアドラー式子育て|原田 綾子
- ▼【2】マンガでよくわかるアドラー流子育て|宮本 秀明、岩井 俊憲
- ▼【3】アドラー子育て・親育て 育自の教科書―父母が学べば、子どもは伸びる|熊野 英一
- ▼【4】子どもをのばすアドラーの言葉 子育ての勇気|岸見 一郎
- ▼【5】イライラしないママになれる本 子育てがラクになるアドラーの教え|野口 勢津子、岩井 俊憲
- ▼【6】幸せ親子になれる 0歳からのアドラー流怒らない子育て|三宅美絵子、岩井 俊憲
- ▼【7】子どもが伸びる!自信とやる気が育つ! アドラー式「言葉かけ」練習帳|原田 綾子
- ▼【8】アドラー心理学で「子どものやる気」を引き出す本|星 一郎
- ▼【9】アドラー心理学で「男の子の意欲」を伸ばす本|星 一郎
- ▼【10】アドラー式「しない」子育て|向後 千春、吉田 尚記
- ▼まとめ
アドラーってどんな人?
フロイトと同時代に活躍した心理学者

アルフレッド・アドラーは1900年代前半に活躍したオーストリア人の心理学者です。同年代に活躍し一度は共同研究者でもあったフロイトが、現在広く精神治療に用いられている精神分析学を創設したのに対し、アドラーは個人心理学を提唱しました。
課題の分離や共同体感覚などのように、人に関わり社会の中でどのような役割を持つべきなのかなど、人間関係に重点を置いた理論は、「嫌われる勇気」など、アドラー心理学に関する書籍を読んだ人たちから反響を得ています。
その理論は子育てにおける親と子どもの関係にも応用できることが多く、今ではアドラー心理学を用いた子育て本も発売されています。子どもにどう接すればいいか悩んだ時や子育てでイライラしてしまっている時は、アドラー心理学が子育てのヒントになってくれるかもしれません。
アドラー式子育ては、どんな風に取り入れればいいの?
自分と他者を分ける「課題の分離」と「勇気づけ」

アドラーの心理学の基礎となる考えに、課題の分離というものがあります。自分の問題と他者の問題とを分けて、他者の問題には踏み込まないというものです。
これはアドラーの子育てでも共通することで、親はできるだけ子どもたちの問題に口を挟まず、失敗しそうでも子どもの能力を信じて見守ってあげるのが大切だとされています。
ただ子どもたちはまだ自分たちの問題すべてを自分で解決するのは難しいので、助けを求めてきたときにはしっかりと手助けをしてあげます。その時に子どもにかける言葉が「勇気づけ」と呼ばれています。
勇気づけは「〇〇しなさい」というような自分の意見を押し付けるのではなく、子どもに「ママは〇〇だと思うわ」というようなメッセージ”を使って励ましてあげるようなものです。子どもが自分で問題を解決できるように、親はあくまで陰からのサポートに徹するのがルールなんですよ。
実践するにはどんなことをしたらいいの?
子どもと対等の立場に立つという考えが基本のアドラー心理学では、怒るや褒めるというような、親と子どもが上下関係になることはしない方がいいとされています。
では、子どもの行動に対して、どうやって言葉をかけてあげたらいいのでしょうか?そこでアドラーが推奨するのも先ほど触れた「勇気づけ」です。
例えばこどもが「ママ、部屋を自分で片づけたよ」と言ったとき、「えらいわね」と褒めてあげることが多いですよね。でもアドラーはここで「ありがとう」という感謝の気持ちや、「ママも部屋がきれいになってうれしいわ」というメッセージを伝えるのがいいと言っています。
分離の課題で子どもの問題に踏み込みすぎないようにし、対等な関係を保ちながら必要なところでしっかり勇気づけをしてあげる。こうすることで子どもは自分で考え決断していく、将来しっかり自立するための強いマインドをはぐくむことができると言われています。
難しそう?と思った方、読む時間がない方にはマンガもおすすめ!
アドラー心理学についての本はわかりやすく書かれているものが多いものの、何となく敷居が高く感じたり、なかなか読んでいる時間がとれなかったりすることもありますよね。そんな人におすすめなのが、マンガで解説してくれている入門書です。
マンガですとイラストがあってよりわかりやすいですし、隙間時間に気軽に読むことができます。子育てと家事に追われるママは子どもが昼寝している時間や寝た後に、仕事の忙しいパパは通勤途中の電車の中などで読んでみてはいかがでしょうか。
おすすめのアドラー式子育ての本をご紹介します
【1】マンガでやさしくわかるアドラー式子育て|原田 綾子
育児によくある具体的な事例をマンガで解説

アドラーの心理学に基づく子育てを、マンガを交えてわかりやすく解説してくれている1冊です。子育てをしているとしょっちゅう出くわすようなシチュエーションを例に挙げながら、怒ることも褒めることも比べることもせずに、どのように子どもと関わっていくのかを教えてくれます。
イライラせず今よりもっと楽に子育てをしていくためのヒントがいっぱいです。ちょっとした空き時間に、気軽にアドラー式子育てが知りたいという人におすすめですよ。
口コミ
・育児でイライラしてしまうようなことがあったときに、この本を読むことで励まされているような気がして心が落ち着きます。
・マンガなのでわかりやすいのはもちろんですが、解説などもあるので勇気づけについてしっかり学ぶことができました。
・難しい専門用語などもなく、アドラー心理学の初心者にもとてもわかりやすく書かれています。
【2】マンガでよくわかるアドラー流子育て|宮本 秀明、岩井 俊憲
感情的に怒らない母親になる!

著者の宮本秀明さんが所属する団体で行っているアドラー心理学を取り入れた子育て講座「SMILE」の内容を、実践しやすいマンガにしたものです。
毎日の子育ての中でついつい子どもを強く怒ったり、イライラしたりすることってありますよね。この本では子育てで困った時に、イライラしたり怒ったりすることなくどう子どもに接していくのかの実践方法がたくさんのっています。
感情的に怒ってしまうママを卒業したいと思ったら、ぜひ手に取ってほしい一冊です。かわいらしいイラストで、気軽に読むことができますよ。
口コミ
・マンガになっているので気軽に読むことができました。子育てにつまづいた時に手に取ると、前向きな気持ちにさせてくれる本です。
【3】アドラー子育て・親育て 育自の教科書―父母が学べば、子どもは伸びる|熊野 英一
子どもも親も一緒に成長!多くの体験談から学べる

アドラー式の子育てだけでなく、アドラー心理学を学びながら親も自立していくことにも焦点を当てた一冊です。実際にアドラー式の子育てを実践している人の例がいくつも紹介されているので、体験談と自分の状況を照らし合わせながらアドラー式子育てを学ぶことができます。
勇気づけ子育ての実践の方法、アドラー幸せの3条件などがわかりやすく解説されています。子育てに疲れたママたちに、自分も子どもも幸せになる子育てを教えてくれますよ。
口コミ
・大切な箇所は目立つように表記されているので印象に残ります。
・アドラー心理学がとてもわかりやすく説明されています。実践している方のインタビューもあるので身近に感じることができます。
【4】子どもをのばすアドラーの言葉 子育ての勇気|岸見 一郎
勉強がテーマ!小学校くらいの子どもにおすすめ

「嫌われる勇気」の著者による、子どもと勉強をテーマにした1冊です。「子どもが勉強しない」という悩みを持つママやパパは多いですよね。そんな子ども達に、アドラー式の子育てで怒ることも褒めることもなくどうアプローチしていけばいいのかが詳しく解説されています。
子どもの可能性を信じて見守っていくことの大切さや、勇気づけがしっかり子どもの心に届くような普段からの関係づくりの大切さを知ることができますよ。小学生以上のお子さんを持つ方に特におすすめです。
口コミ
・子どもにかける言葉の大切さをこの本で知ることができました。
・短くてすぐに読めるので、大切にとっておいてたまに読み返したい本です。
・今まで効果的だと思ってかけていた言葉が、間違っていたことに気が付きました。
【5】イライラしないママになれる本 子育てがラクになるアドラーの教え|野口 勢津子、岩井 俊憲
叱るよりも効果的な方法で「自分からやる子」になる!

アドラー式子育てのメソッドで、怒ることも褒めることもせずに「自分からやる子」を育てる方法が書かれています。子どもが自分からなんでも進んでしてくれるようになると、自然とママの負担が軽減されてイライラとさよならできるかもしれませんよ。
叱らない子育てや褒める子育てなど、巷にあふれる子育て方法をいくつか試してみたけど何だかうまくいかないなというママは、この本を参考にしてみてくださいね。
口コミ
・読みながらうんうんとうなずける部分がたくさんあり、とても参考になります。
・わかっていてもつい怒ってしまった時など、これを読むことで冷静な気持ちになれます。
・子どもの気持ちも母親の気持ちも大切にする優しさにあふれた内容です。
【6】幸せ親子になれる 0歳からのアドラー流怒らない子育て|三宅美絵子、岩井 俊憲
赤ちゃんとのコミュニケーションもアドラー流で

アドラー式の育児法を実践できるのは、ある程度話せるようになってからだと思っている人もいるかもしれません。しかしこちらの本では、0歳からアドラー式の怒らない子育てについて学ぶことができます。
どうやったら怒らずに子どもと関わっていけるのかを具体例を豊富に交えて解説してくれているので、実生活の中で実践していくイメージがつかみやすいです。マタニティー期に予行練習を兼ねて読んでおくのもおすすめですよ。
口コミ
・育児中の赤ちゃんへの声掛けの例など、実際に直面する具体的な場面での事例が載っています。
・感情のコントロールの方法が具体的にわかりやすく説明されていて、参考になりました。
・小さな子どものためのアドラー心理学の本は珍しいですが、子どもはもちろん大人にも取り入れやすそうです。
【7】子どもが伸びる!自信とやる気が育つ! アドラー式「言葉かけ」練習帳|原田 綾子
言葉がけの練習ができる

「早くしてよ!」「これしなさいって言ったでしょ!」子育てをしているとこんなことを子どもに言ってしまうことってしょっちゅうありますよね。
でもこれでは、何度言ってもママの気持ちが子どもに伝わらず、結局毎日同じことの繰り返しになってしまっていることも。言う側も言われる側も嫌な気持ちになってしまいます。
この本では場面別にどんな言い方をすればきちんと子どもに伝わるのかを、アドラーの心理学の見地から紹介してくれています。子どもに伝わると、結果的にイライラすることも減っていきますよ。
口コミ
・すぐに実行できる内容もあるので試してみたところ、子どもの態度が大きく変わってびっくりしました。
・ママのことも気遣った内容で、読んでいて心が温かくなりました。
・具体的な事例がたくさん載っていてわかりやすいです。
【8】アドラー心理学で「子どものやる気」を引き出す本|星 一郎
勇気づけでやる気のある子に

どうすればやる気のある子どもに育ってくれるのかを、アドラーの心理学を交えて解説されています。子どもがそのままの自分の価値を認め自信を持てるようになるための方法が30個紹介されていて、どうやって勇気づけしていったらいいのかがしっかりわかります。
親の子どもへのかかわり方が子どもに与え得る影響がいかに大きいか、だからより良い方法を親も学ばないといけないということを考えさせられますよ。
口コミ
・親が子どもに対して持つ愛情の価値について考えさせられました。
・勇気づけの仕方がとてもわかりやすく、そして詳細に書かれていて学ぶことが多い本です。
【9】アドラー心理学で「男の子の意欲」を伸ばす本|星 一郎
たくましい子に育てるために、親ができる大切なこととは?

一般的に女の子より手がかかると言われている男の子育児にピントを当てたアドラーの育児本です。言動はやんちゃでもけっこう落ち込みやすかったりする男の子に、どんなふうに言葉をかければしっかり自分の力で生きていけるたくましい子になってくれるかが解説されています。
一番近くにいる親だからできる大切なことをたくさん教えてくれますよ。異性なだけに男の子への接し方で悩むママも多いと思いますが、男の子育児に行き詰った時に読んでほしい1冊です。
【10】アドラー式「しない」子育て|向後 千春、吉田 尚記
ママ達のオープンカウンセリングから学ぶ「しない子育て」

子育て中のママは常に子どものために何かしてあげないといけないと考えてしまうものですが、この本では育児の中でしなくていいものをたくさん教えてくれます。
アドラーの心理学を用いて行った育児に悩む8人のママたちのオープンカウンセリングや、カウンセリングの後ママたちがどう変わったのかが紹介されています。さらには勇気づけに使えるフレーズも知ることができて、毎日の育児にすぐに取り入れることができますよ。
口コミ
・親のために書かれた教科書として、大切にしたい本です。
・子育てによくある問題がたくさん出てきて、身近に感じながら読むことができました。内容もとてもわかりやすいです。
まとめ
アドラーの心理学を元にした育児法と聞くと何となく堅苦しいような感じがしてしまった方も少なくないかと思います。さらに怒らず褒めず勇気づけするといわれると、とても難しいことのように感じてしまうかもしれません。
しかしそのメソッドを知ると、それが子どもを信じてありのままの良さを伸ばすシンプルな方法だと気付きます。アドラー式子育てはママが頑張らなくても子どもが伸び伸び育ってくれる、家族みんながうれしい育児方法なんですよ。
・表示価格は、改正前の消費税率で掲載されている場合があります。ご了承ください。