妊娠7週の母体の状態
子宮内の変化

このころのお腹の中は急速に成長しています。お腹が目立ってくるような症状はないのですが、子宮の大きさは非妊娠時よりもひとまわり大きく成長。「胎のう」と呼ばれる、赤ちゃんの入っている袋が経腟エコーで確認できるころです。
赤ちゃんは頭殿長(座高)が8~14mmほどになり、あずき程度の大きさになり「胎芽」と呼ばれる時期。「器官形成期」とも言われ、妊娠初期のこの時期に中枢神経や心臓、手、足など器官のもとが急速に発達して作られます。
自分が思っていたより排卵が遅かったりすると、胎のう・胎芽や心拍はまだ確認できないこともある時期。妊娠週数のズレが原因ということもあるので、後日改めて診察になります。
ときに、流産や子宮外妊娠が原因の可能性もあります。無理をしないように生活して、腹痛や出血などの体調変化に注意しておきましょう。
妊娠7週目頃に現れる症状
このころ現れる「妊娠初期症状」と言われる代表的なものは以下のようなものが挙げられます。
●体温の高温期が続く
●吐き気、嘔吐
●味覚の変化
これらはいわゆる「つわり」と呼ばれ、妊娠初期に妊婦さんが感じる症状として最も多いものです。
ただし症状には個人差があります。全くつわり症状を感じないまま安定期に入ったという人もいれば、つわりが重くて日常生活に支障をきたしてしまうほど悩まれる方もいます。
つわりが重く日中寝込んでしまい何もできなくなる、食べたら吐いてしまう「吐きづわり」や空腹だと吐き気をもよおす「食べづわり」などさまざま。魚の匂いやご飯が炊けるときの匂いがダメという人も多いようです。
味覚の変化も人それぞれで、ママの経験談には「脂っこいものが食べたくなる!」という意見をよく聞きます。妊娠前には嫌いだった食べ物が、妊娠中むしょうに食べたくなるということも少なくないようですよ。
体験談|つわり

妊娠7週の赤ちゃんの特徴
胎芽・胎盤の状態(身体・器官・胎動)

週のはじめ、赤ちゃんの頭と体の大きさは同じくらいです。週末に近づくにつれて、「C」の字形だった体も、だんだん首ができ、おしりが伸びてきます。
手足も形を成してきて、肘や手首などのくびれもわかるようになり、人らしくなってきます!この急速な成長の時期を「器官形成期」といいます。
●脳や脊髄、目や耳の神経などが発達してきます。
●心臓、肝臓、胃などの内臓の分化が始まります。
●においの感覚をつかさどる「嗅球」が脳内で形成されはじめます。
●頭部では眼球やまぶたが作られ始め、気管、声帯、気管支、歯なども形成されてきます。
●胸腔と腹腔とを隔てる横隔膜も作られはじめます。
●腎臓も尿を作り始めようと準備しはじめます。
受精からわずか1ヶ月ちょっと。あずき大ほどの小さい赤ちゃんですが、妊娠初期のこの時期でこんなに重要な器官ができているのには驚きですね。
嗅球の形成や脳の成長を考えると、このころからすでにママの気持ちや体感したことを一緒に感じることができているかもしれません。
しておくべきこと・気を付けることは何がある?
生活習慣や体調管理は?
このころはつわりに悩まされる人も多いと思います。つわりは約8割の人が経験する妊娠初期に特有の不快症状です。特に生活習慣を変えることはありませんが、無理せず上手に乗りきりましょう!
食事が摂れない時でも、水分はこまめに。脱水症状を引き起こしてしまいます。体の電解質を補うスポーツ飲料を摂るのも良いと思います。糖分を含んだ果実などでも良いです。
この時期の赤ちゃんは、まだ栄養を気にする必要はありません。栄養バランスよりも自分が食べやすいものを食べて大丈夫です。
ママの体を最優先にしましょう。辛いときはお仕事や家事をお休みしても良いと思います。スポーツなど、激しい運動は避けたほうが良いと思いますが、気分が良いときは気分転換にお散歩などは良いでしょう。
薬やレントゲンの影響は?

薬は妊娠中は飲めないというイメージありませんか?このころは赤ちゃんの器官の基礎づくりが始まる時期。薬の影響をもっとも受けやすい時期と言われています。
しかし、産婦人科に相談すれば、妊婦さんでも飲めるお薬があります。母体が弱ることのほうが、赤ちゃんにもよくないことです。かかりつけ医が飲んだほうがよいと判断した場合には出されます。その場合は母体の体調回復のため飲んでも良いでしょう。
安全だからと言われても、飲むことに抵抗のある人もいると思います。日頃からお薬を飲む事態にならなくて良いよう、体調管理を意識しましょう!
レントゲンも胎児に影響があると言われるもののひとつ。この時期は、胎児が薬やX線などの影響を受けると言われています。細胞分裂が正常に行われず、異常発生することがあると考えられているのです。
通常の線量ならば問題ないと言われていたり、保護エプロンを使用するなども言われていますが撮影の際には病院から妊娠の可能性も問診されます。赤ちゃんを望んでいる時期は日頃から生理周期を確認しておくと良いでしょう。
中には生理不順などで、妊娠に気づかないまま薬を飲んでしまったり、レントゲンを撮影した!という人もいると思います。これらは必ずしも胎児に影響するという訳ではありませんので、何度も連続で行ったというようなことでない限り、心配し過ぎなくても大丈夫です。
パパはなにをしてあげたらいい?
出産に関心を持ちましょう

妊娠中のママは、ホルモンの影響で感情の浮き沈みが出ることがあります。普段は何ともないはずのことで傷ついたり、体調の変化で思うように動けないことも。そんな時期にパパがしてくれたらうれしいことをご紹介します。
・ママの体調を気遣ってあげましょう
たとえば重たい荷物を持ってあげたり、肩や腰など辛い部分をさすってあげるなど。2人の赤ちゃんなんだという意識をもって、つわりで辛いママにとっては共有してくれる気持ちに喜びを感じるのです。
・出産に関心を持ちましょう
妊娠ってなんだ!?というパパさん、妊娠についての本を1冊読んでみましょう。写真やイラストが入った本がたくさん売っていますよ。ほかにも、健診に一緒について行ってあげたり、母親学級に参加したり。
赤ちゃんのことを一緒に調べたりと情報を共有してくれるとママは安心です。お腹の赤ちゃんに話しかけてあげるのも、パパとしての意識を持ってくれているというところにママは感動します!
・家事を積極的に参加しましょう
妊娠中はイライラしやすくなってしまうことも。積極的に家事に参加して、ママの負担をやわらげてリラックスする時間を作ってあげましょう。
・時にはお付き合いもガマン!
体が思うように動かせなくなるママもいます。お友達とのお付き合いなどもパパだけ行ったりすると、ママは寂しくなるものです。仕事後のお付き合いも、断れる分はママのために早く帰ってあげてくださいね。
体験談|パパがしてくれてうれしかったこと

まとめ
この時期は、妊娠初期ですが、赤ちゃんの体にとって重要な時期であり、ママも妊娠による体調変化に気づき始める時期です。ホルモンの変化や体調の変化に、ママは心も体も大変な時期なのです。
まずはママの体とおなかの赤ちゃん第一!無理せず焦らず、休めるときは休む。ゆっくり落ち着いた気持ちで過ごせるようにしていきましょう。(文書作成:mon)
・表示価格は、改正前の消費税率で掲載されている場合があります。ご了承ください。