最近話題の”卒乳”とは?
”断乳”と”卒乳”の違いとは?

大まかに分けると、
断乳は、
「授乳をやめる日を決めて、その日に向けて授乳回数を減らしたり、子どもに”この日におっぱいとバイバイだよ”と伝えたりしながら、予定した日以降は、いっさい授乳しないこと」
卒乳は、
「特に日にちを定めず、ゆるやかに授乳回数を減らしていき、子どものペースで自然に授乳が終わること」
ということだと思います。
もちろん、ママの体調などさまざまな事情で断乳しなければならないケースもありますよね。
一方で、断乳の方法はたくさん見かけますが、”卒乳の方法"についてはあまりノウハウがないのが現状です。
ここでは、ゆるやかに”卒乳”していきたいけど、具体的にはどうやっていけばいいの?という点について、わたしが試した方法についてまとめていきたいと思います。
どうやって進めればいい?”卒乳”のステップ
1:まず、”昼間の授乳をやめる”ことから始めよう!

”卒乳”というと、ただ漫然と授乳を続けていって、子どもがおっぱいに飽きるまで飲ませていく...と思われがちです。
そういう方法もあると思いますが、それでは、いつまで経ってもママの負担が大きいままですよね。
ママの負担を減らしながら卒乳するときにおすすめしたいのが、”段階的に授乳を減らしていく計画を立てる”ことです。
まず大前提として、子どもが
・離乳食などの食事を3食しっかり食べていて、必要な栄養を食事から取れるようになっている
・水や麦茶など、水分を必要なときに補給できる
という状態かどうかをちゃんと確認しておきます。
そこをクリアしていたら、”卒乳計画”スタート!まず、「昼間の授乳をやめる」ことから始めます。
朝ごはんをきちんと食べて、子どもがおっぱいを欲しがる前に公園などにおでかけします。出先でおっぱいを飲みたがったら、水や麦茶などで水分を補給。
お昼寝などは、できれば抱っこひもかベビーカーで。おっぱいを飲みながらお昼寝する、という習慣をなくすようにしてみましょう。
最初はもちろんおっぱいを欲しがってぐずることもありますが、そこは我慢!
外出していれば、子どもも気がまぎれるので、しばらく続けるうちに、「昼間はおっぱいは飲めないんだな」ということを子どもが自然に理解していきます。
昼間の授乳がなくなれば、ママもだいぶ楽になりますよね!
これができれば、家族などに子どもを預けても大丈夫ですし、ママも長時間の外出もできるようになります。
2:昼間の授乳をやめたら、”夜間の授乳をやめる”ことにトライしてみよう

昼間の授乳をやめることができてしばらく経ったら、次のステップに進みましょう。
それは、”夜間の授乳をやめる”ことです。
母乳育児中は、寝かしつけはおっぱいで、というママがほとんどだと思います。それをいきなりやめるのはかなり難しい!
なので、まず、「寝かしつけるときはおっぱいをあげて、その後、夜中に起きたときは水や麦茶をあげる」という方法を試してほしいと思います。
もちろん、最初はかなり泣きます...。根負けして何回か授乳してしまったこともありました。泣きながら寝落ちしているときも多々ありました。
それでも、根気よく、夜中に起きたときは水を飲ませて、抱っこしてトントンして...を繰り返すうちに、子どもは、「夜中に起きてもおっぱいは飲めないんだな」と自然に理解していきます。昼間の授乳をやめるときと同じですね。
続けていくことで、子どもが自分で理解していくのを待つのです。
最後のステップに進む、その前に!
我が家の場合...

わたしは、娘が1歳3ヶ月のときにアメリカに来てから、ずっと授乳を続けてきました。
慣れない土地で、大好きなおばあちゃんやおじいちゃんとも離ればなれになって、寂しい思いをしているかもしれない娘に、おっぱいを飲むことで安心してほしいと思ったからです。
そして、アメリカにも慣れてきた半年後、2歳になる数ヶ月前あたりから、まず、昼間の授乳をやめてみました。
娘は食事もきちんと食べる方で、外遊びも大好きだったので、これはすんなりうまくいきました。
夜間の授乳はやめるのにかなり時間がかかりましたが、だんだん、夜中に起きても、コップを渡せば水を飲むようになり、そのままトントンで寝てくれるようになっていきました。
(ここまでくるのに、だいたい10ヶ月ほどかかりました。ほぼ1年がかりですね。)
夜起きておっぱいを飲みたがる回数もだいぶ減ってきて、授乳は寝かしつけのときだけ、という日が増えてきた頃、娘が現地のプリスクールに入園しました。
初めてママと離れてお友だちと過ごす日々に、娘なりに、楽しみながらもかなり緊張していたようで、寝かしつけのときにかなり長くおっぱいを欲しがるようになったのです。
はじめは、「この調子だと、寝かしつけのおっぱいはなかなかやめられないな...」と思ってしまったのですが、見方を変えると、授乳しながら、今日は何をして遊んだのか、誰と遊んだのかなど、のんびり娘に話しかけられる貴重な時間だということに気づいたのです。
娘にとっても、一日たっぷり外で遊んで、やっとママを独占できて思いっきり甘えられる大事な時間になっていたようです。
そう考えると、寝かしつけのときだけ授乳する、ということは、ママにとっても子どもにとっても、とても大切なことではないでしょうか。
ここまできて、ようやく、「子どもが飽きるまで飲ませる」という方法を試してみるといいと思います。
実際、我が家の娘は”寝かしつけのときだけおっぱい”という状態がずっと続いていましたが、つい先日、突然、いつものように絵本を読んで歌を歌ったら、そのまま寝てしまい、それ以来、まったくおっぱいを欲しがらなくなったのです。
あまりに突然に、あっけなく卒乳してしまったので、わたしの方が驚いてしまいました!
それでも、娘が、「おっぱいを飲まなくてもママに甘えられるんだ」という気持ちになれたんだな、と思うと、とても嬉しかったです。
まとめ
ママも子どももハッピーになれる”卒乳”のコツ、いかがでしたでしょうか?
もちろん、わたしと娘はこの方法でうまくいきましたが、すべてのご家庭で必ずこのとおりにいくとは限りません。
「まだおっぱい飲ませてるの?」と言われて悩んでいるママや、なかなか授乳の回数が減らなくて困っているママの参考になればうれしいです。
子育てをする時間のなかで、おっぱいをあげる時期はほんの一瞬かもしれませんよね。ママにとっても子どもにとっても、無理のないかたちで”おっぱいにバイバイ”できるといいですね!
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